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iotとm2mの違いって何?

iotとm2mの違いって何?

通信技術に関しては、iotと同様にm2mという表現もメディアなどで頻繁に取り上げられています。では、2つの表現にはどのような違いがあるのでしょうか。ポイントとなるのは「データの取り扱い方法」です。

iot(internet Of Things)は「モノのインターネット」を意味する言葉で、デバイスから送られてくる情報をサーバが管理し、情報の分析を行うと同時に必要なアクションを行うという特徴があります。「アクション」に加えて「アナライズ」の過程を含むことで、物事を段階的に改善して最適化していくことが可能となるわけです。そのため、さまざまな分野において、iot技術とAI(人工知能)を組み合わせた発展的な研究や実験が頻繁に行われています。その結果、人間の視点だけでは想像できなかったようなアイデアが生まれるきっかけともなっています。

一方、m2mは「Machine To Machine」の頭文字からとられた表現で、基本的には「機械間の通信」を意味しています。センサーや専用デバイスから送られてきたデータを別の機械が受け取り、その信号に対応したアクションを取るという関係性になっています。例として、エアコンの温度管理センサーと連動するマイクロコンピュータが挙げられるでしょう。設定されている温度よりもセンサーが検知した室温が高い場合、マイコンはさらに冷風を送るようモーター部へ信号を送ります。

ただし、m2mではiotのようにデータをサーバへ蓄積して分析し、その解析をもとにシステムの漸進的な改善を図るということはありません。m2mの基本的なスタイルは「1つの信号に対して1つのアクションを行う」というもので、アクションが完了するとデータは破棄されるというのがルーチンとなっています。接続する方法としてはocnの固定ip1といったサービスを用います。とはいえ、信号を送るデバイスが単体である必要はありません。むしろ、複数のデバイスと連携した大規模のシステムにm2mを導入することで効率化を図るというのが一般的になっています。